『雪乃先輩、おはようございます』


「おはよー」


「あ、ユノちゃんやっと気がついたのー?」



ひょいっと眞雪先輩の手から逃れた坂井は雪乃先輩に飛びつく。

先輩は分かっていたのか、衝撃の少ないように気を使いながら平均よりも小さいだろう体を受け止める。



「気がつかなくてごめんなー
怪我は平気か?」


「大丈夫だよー
心配かけてごめんね?」



仲良さげに話す2人。



「あの二人仲良しでしょ」


『そうですね』



いつの間にか眞雪先輩が側にいて声をかけられる。



「あの二人、会うの随分と久しぶりだから楽しそう。
眞佳の雪乃に対する呼び方も変わってないし」


『‥‥ユノって名前の由来聞いても?』