昨日の騒動の後、とりあえず新入生歓迎会の片付けやら報告会やらをしてそれぞれ自室に戻った。

今日は朝から夜に行われる後夜祭の準備だ。



「まーなーかーー!!!」
「雪兄こわーい。」



怒った声の眞雪先輩。
ケラケラ笑ってるのは昨日真っ青な顔で倒れてた奴。



「待ちなさい!走らないの!」


「雪兄が追いかけるからじゃん!」


「当たり前でしょ!
薬が嫌だって逃げてるのは眞佳だよ!」


「だってあの薬苦いもん!
飲みたくないんだもん!!」



首根っこを捕まえられてバタバタと暴れてるそいつは横腹を貫かれたとは思えないほど元気だ‥‥



『眞雪先輩‥‥何してるんですか?』


「あ、隼人。
眞佳に薬飲ませようとしたんだけど逃げられたもんだから追いかけてたんだよ。」


「お、朝から元気だなぁ眞佳。」



声をかけたら返してくれた眞雪先輩とは別に俺の後ろから声がした。

振り向くと、そこにいたのは雪乃先輩。