〔相変わらず無理しはる御方どすなぁ。〕


京混じりの話し方。
少しだけ悲しそうに、そして辛そうに治療室の眞佳を見つめるウィンディーネはまるで孫を見つめるお婆ちゃん。

見た目は20代と言っても通じてしまうほど若いが、実際は50を超えている。

むしろ三桁行くんじゃない?
精霊だし。

まあ、50辺りから数えるのをやめたらしいから実際年齢は分からない。



〔眞雪様の顔見るんはほんまに久しぶりどすなぁ。
元気そうで安心しました。〕


『ウィンディーネ、なんでここに?』


〔邪気を祓いに来やはったんどす。
この辺のではなくて、主の体にあるものを‥‥ね。〕



そういえば、ウィンディーネは攻撃はもちろん治癒術が得意で邪気の浄化もできる。



〔今後はこないな事、堪忍してほしいどすけどなぁ。〕



苦笑いで治療室に入っていくウィンディーネ。
物腰柔らかな彼女は起こると怖い。

というか恐ろしい。



〔ほらほら、通しておくれやす〕