僕の腕には青のブレスレット。
まあ、2年だしね。

時雨がルール説明を終えるとそれぞれ分かれる鬼と子。




「それでは、新入生歓迎会スタートです!」



マイクを通して清らかに響いた声。
それをキッカケに子が走り出す。

1年も3年も課題が5倍なのは辛いらしく必死だ。




「眞佳。」


『ん?』




ふと隣から声をかけてきたのは雪兄。
周りは子を捕まえる事に策を練っていて僕らが話してることに気がつかない。




「このインカム渡しておく。」


『なにこれ。』


「生徒会や風紀の通信で使う。
念のため持っておいて。

眞佳は高台にいるの?」


『わかった。
一応後半ではそのつもり。』


「後半では?」


『前半は適度に子を追いかけながら溜まった邪気を浄化してくる。』