『いつかは…ね。
わかったような口聞くようになったもんだ。
昔は〝組織〟にいる僕らに関わることも出来なかったのに』




この感情をなんと表そう?
決まってる。

愉快だ。
そしてそれと同じくらい………

惨めだ。

純白が漆黒に染められるところを見るのは。
僕に出来るのは純白が漆黒に染まるのを見守るだけ。

純白のまま終わらしてあげたいけど、今の世の中はそんなに甘くない。

だからせめて。
鮮血に染まらないように。




僕は嗤う。
ただこれからの未来を想って。

僕は脇役。
そう、〝時が来るその瞬間まで〟は。