「よりによって、攻撃系の式神が暴走したなんて‥‥ついてない。」 式神使いである眞佳は式神を作る時の違和感を感じて起きたのだろう。 眉間に皺を寄せてどうすべきか考えている様子。 『とりあえず、生徒に結界を張る。』 こんな時こそ冷静に。 たった一つのミスが大勢の命を危険に晒す。 「希ちゃん。」 「はい。」 「誰が暴走してるか分かる?」 「‥‥‥‥3年Aの田中くんかと。」 「‥‥あの人?」