だって鳳っていえば、国家機密 魔導開発育成認定校…長い。
通称、国魔校の第二の理事の息子だよ?
そんなのに関わりたくない。
しかもランクはSSらしいしー?
『いい子だとかは関係ないのー。
僕は脇役なの、訳わからないのに付き合わない主義なのー』
「でも、眞佳はいずれ…っ!?」
『それ以上言うなら容赦しないよ?』
「………ごめん。」
『うん、いい子。』
瑠羽音くんがこれ以上突っ込んでこないのを確認して発動しようとした魔法をやめる。
「…授業だから行く」
『頑張ってー。』
自分の教室に向かって歩いていく瑠羽音くんを見て、僕もそっと背を向ける。
向かう場所は自分の教室。