僕はストッパーがない代わりに、眠くなるのが早い。

まあ、それでも他の人が神力を限界まで使う以上には大丈夫なんだけど。

今回眠いのは昨日の結界を作った行為と式神を多くはなった行為。

あとは、アレクトのことを調べるために精霊や式神を飛ばしていたからだろう。

そんだけ同時に使ってれば普通なら限界値。
一定量のラインを超えたから、とてつもなく眠いってわけ。



「1度そう言ってて器壊してたでしょ。
そりゃ、父様も母様も僕も神経質になる。」


『そういうもの?』


「眞佳が僕らを心配するのと同じだよ。」



にこりと笑う雪兄はやっぱり頼れる人で、あったかくて、居心地が良い。



「少し寝れば?
寝たら回復も早まるでしょ?」



そう言いながら僕の頭を撫でてくる雪兄。
その言葉に素直にすっと目を閉じてこてんと雪兄の肩にもたれる。