うちの家族は仲がいい。
雪兄も僕も父様も母様も家族が大事で、お互いに負担をかけたりしないと決めている。

母様は元々は嵐燕の魔物討伐部隊で治癒隊も担当していたらしい。

父様も魔物討伐部隊で僕くらいの時には学園を任されていたらしい。

僕も雪兄もいつでも継ぐといっているのに、青春は今だけだからと継がせてもらえる気配は全くない。

そのかわり、嵐燕のほうは、ほぼほぼ任せてもらっている。

父様曰く、母様に負担をかけさせたくないのだとか。



「父様も母様も僕に関してもそうだけど眞佳の体調には更に敏感だからね」



母様はSSSクラス。
父様はSSクラス。

しかも2人とも神力が使えるときた。

けど、力が強ければ強いほど。
才能が有ればあるほど、体に負担がかかる。

母様が典型的な例。

膨大な力。
普通では勝つことができないほど大きな力。

けど、その力は母様の体を蝕む。
力が大きな人の一般的な使い方をしている時は問題はない。

だけど、一般的なモノ以上。
つまりは少しでも無理をすれば体が悲鳴をあげて、命の危険に晒される。

それを防ぐために、膨大な力を持つものは体の防衛反応で体が無意識にストッパーをかける。