この反応から見て僕らのこと無視してたというより、忘れてたんだね。





「神力が少ない今、他人の式紙使うのは気乗りしないんですけどね。」


『式神使いなら目の前にいるよ。』


「へ?蓬莱先輩、結界術師じゃなかったんですか?」




これは素で驚いてる。
眞佳からしたらいつの間に式神使いになったの?って感じなんだろうな。





『僕じゃなくて、時雨。』


「副会長さんですか?」


『そうそう。
結構、有力者だよ。』


「そうなんですか。」




その時、全員の目的地である1階に到着する。
眞佳が開のボタンを押してくれてるあいだにゾロゾロと僕らは降りて、眞佳が最後に降りた。




「…あの、副会長さん。」


「なに?」


「式紙2枚いただけません?」


「…………条件があるよ。」





時雨が無条件に何かを与えるわけ無いと思ったけど、まさか本当に条件指定するなんて…