『締める。』


「え!?ちょ、マナ!?」
「なんでそんな怒るんだよ!」
「マナちゃん!?」


『信じらんない。
文化祭には千夏も来るのに‥‥。』




僕の周りには黒いオーラが出てるだろう。
ありえない。

本当にありえない。




「千夏?」
「どういう関係か知りてぇんだけど」




僕が発した名前に反応するクラスメイト。




『妃 千夏。
嵐燕広報部所属で僕らと同い年。』


「いや、それは知ってる。」



まあ、千夏は広報の仕事とかでテレビとかに出ることもあるから有名だよね。




『じゃあ、何が聞きたいのさ。』


「なんでその人が来たら女装ダメになるんだよ。」
「たしか去年は嫌々ながらもしてくれたよね?」


『去年やったのは千夏が広報で来れなかったから。
今年は来るからダメなの!』


「いやいやいや。
だからなんでダメなんだよ!」


『はぁ!?
千夏が彼女だからに決まってるでしょ!』


「「「「「「「え‥‥えぇぇぇぇぇえ!!!???」」」」」」」