タナトスの前に手を差し出す。

みんなを傷つけた。
アレクトを利用した。

たくさん、してはならない過ちを犯したタナトスだけど、やり直せるって信じてる。

甘いって言われても、優しすぎると言われても、僕は今してることを悔いるつもりはない。

こんな危険な賭けして怒られないわけがない。

けど‥‥‥‥‥‥‥‥



『僕はみんなが笑ってられる世の中で生きていたい。』



そのために僕は嵐燕という場所で、仲間と一緒に前を向いて生きていくの。



[‥‥‥‥変な童だ。]



スッと目を細めて僕の手を取るタナトス。



[主に仕えるのも悪くないやもしれんな。]


『ふふっ。
それはどうか分かんないよ?』



長い長い戦い。
色濃い僕らの戦いは幕を閉じる。



[我が名において主に仕えることを誓おう。]



その低く、深く響くその言葉とともに‥‥。