『１つ
今後一切、人に干渉しないこと。』
これはもう誰かが危険な目にあわなくていいようにするため。
『２つ
アレクト以外に魔行術をかけているなら今すぐ解くこと。』
術が残っていたら色々めんどくさい。
それに、縛られたままは可哀想でしょ？
『３つ
僕と契約しない？』
［は？］
「｢｢｢｢｢｢｢｢｢えぇぇぇぇぇえ！？｣｣｣｣｣｣｣｣｣」
「…まあ、そんな反応になるよね」
驚く声に混じって苦笑いだろう時雨の声が聞こえた。
別に契約しなくてもいいけど、誰かが契約してた方が今後何かが起こることはないかなぁと。
浅はかな考えかもしれないけど、タナトスだって悪い神様じゃないと思うの。
何かを創る創造の神がいれば、何かを壊す破壊の神も必ずいる。
それは自然を守るためには必要なもの。
だから、破壊神や復讐神がいてそれらすべてが悪い神様なんて思えないし、思いたくない。
『たくさん戦った。
みんなが怪我した。それは許せない。
でもね？
タナトスにも今回のこと考えがあったと思うんだ？
…だから、安全な陰陽術を選んだ。』
［我を従えようと言うのか？］
『まさか。
……友達になろうよ。』
［友達…？
おかしな事をいう童だな。］
