[兄弟揃って無茶が好きじゃのぉ‥‥
そういう所も含めて我らは好きなのだが……
まあ、力を貸すとするかの。]


「地龍紋 煉獄地神破!!!!!」




雪乃くんの魔力が悠くんと同じように大きく上がる。




『ノーム‥‥眞雪様!?』




思わずタナトスから目を逸らし、彼が意識を失っていた場所に目を向けるといつの間にか気がついていた眞雪様が立つことは辛いのか座り込み、壁に背をあずけながら、精霊召喚をしていた。




「ノーム‥‥雪乃に力を‥‥っ」


[全く‥‥。
我が主の頼みじゃから、力を貸すとしよう。]




ドォォォォォーーーーオン!!!!!!




悠くんの時とは比べ物にならない大きさの爆発が起こる。

時計を見る。




『残り‥‥3分ですね。』




それだけ止められれば、大丈夫だとゼウスは言った。

‥‥‥‥いけるか?




『やらねぇといけねぇだろ‥‥っ』




弓を構える。

抑えていた魔力を解放する。





[ほぅ。
見込みありそうじゃねぇか。

力貸してやるよ。]


『炎龍紋 煉獄炎神霸!!!!!』



声が聞こえたと思ったら自分の魔力が大きく上がったのが分かった。

矢を召喚するのとほぼ同時に矢を放つ。



[俺の名前はサラマンダー。
面白そうだから手伝ってやるよ]




四大精霊が3人も揃っている‥。
しかもそのうち1人が自分の力になってるなんて‥‥‥‥。