[無駄なことを‥‥]


[無駄なことかはやってみないと分かりませんえ?]




タナトスが呟き、悠くんたちが受身をとろうとした瞬間聞こえた声。




[水を纏ったあの子にやったら力貸してあげれますなぁ]




その声の主はパンっ!と扇子を開き笑う。




[我が名はウィンディーネ。
少しの間、お力をお貸ししましょう。]




その声が聞こえた瞬間、悠くんの魔力が大きく上がる。

悠くんは受身をとろうとしたのをやめて、不敵な笑みを浮かべる。
そして、タナトス近くにうまく入り込み‥‥



「水龍紋 煉獄水神衝 !!!!!」


[‥‥くっ!!!???]




攻撃を当てた。

ふと眞佳様に目を向けると詠唱はそのままに、空いている手で精霊召喚の印を結んでいた。

器用の域を超えてる‥‥


爆煙がたちこめ、視界が悪くなる。



[‥‥やっぱり当てただけやとあきませんか。]



扇子を口元に当てて呟くウィンディーネ。

その言葉に目を凝らしタナトスの立っていた位置を見ると‥‥‥‥



『‥‥っ!?』



そこに平然と立っていた‥‥‥‥‥‥‥‥タナトス。



「あれでも無理なのかよ‥‥っ
化け物だな!」



地を蹴って切りかかる雪乃くん。