「出入りしてたからって、場所指定ないと困るだろ。」


「眞佳くんって抜けてるの?」



現れたのは、野村先輩と佐野先輩。

佐野先輩の言葉に苦笑いで頷く眞雪先輩。

あれを抜けてると言わずして何と言うのか…。



「まあ、体育館だと思うよ。」



眞雪先輩が笑いながら言う。
っていうか、桜は場所分かるんだろうか?

俺たちは眞雪先輩がいるから大丈夫だろうけど…



「桜くんなら場所分かってるだろうから大丈夫だと思うよー」



と軽く言う佐野先輩。

この人、心が読めるんだろうか?



「眞佳から連絡入ったのはこれだけなのかな?」



眞雪先輩が不思議そうに呟く。

連絡が入ったのは、俺と時雨。
そして、眞雪先輩と雪乃先輩に野村先輩と佐野先輩の計6人。

恐らく桜にもきてるだろうから、7人になるのか。

隠密部隊として活躍する桜と佐野先輩。
嵐燕副隊長をつとめる眞雪先輩。

雪乃先輩も何も役職についていないとはいえ、俺らより数弾実力は上だし、判断力もすごい。