『‥‥眠い』



リファイア大会が終わって一週間。
今日から学校が始まって、今日は慌ただしい1日。

そんなことが気にならないくらいにとりあえず眠い。

この一週間、ずっと陰陽術について調べていた。

結局、雪兄にもノームにも、他のみんなにも伝えることはしなかった。

ただ、一番安全にアレクトを香山先輩から出すには陰陽術が一番。

無茶はしないって約束したから、四大精霊には力は借りないけど1人協力者を見つけてる。

その人は式神‥‥つまり、陰陽術の一種の神力を使うことが出来る人。

そんなことを考えながら、エレベーターに乗る。
するとそこには先客がいた。



「眞佳おはよう」


『時雨、おはよう。』


「眠そうだね、大丈夫?」


『うん。時雨は大丈夫?
ハードな訓練の上に別の用件頼んじゃって‥‥。』


「大丈夫だよ。
はじめは辛かったけどね、毎日してたら慣れるよ。」



膨大な量の訓練に僕の頼んだことをこなして、一週間の間に慣れたと言いきれるこの子は本当に優秀だなぁ。



『期末試験の勉強出来なかったんじゃない?』


「大丈夫。
普段ちゃんと受けてるから。」