「隊長っ!?
大丈夫なんですか!!??」


雪兄が呼んだら、飛んできた紫乃。
全力で僕の肩を持って揺さぶられるんだけど‥‥



『痛い!痛い!
痛み止め飲んでても掴まれたら痛いから!』


「あ、すいません。
それで、呼び出してどうしたんですか?」


『神魔学。』



一言呟く。
すると紫乃は表情を引き締めた。

雪兄は眉を顰めている。




「色々調べたんですが、元々人に神魔学を教えたのは、死の神タナトスだそうです。」


『やっぱり‥‥』


「タナトスの目的は分かりませんが、恐らくはこの世界の破壊でもしようと考えているのではないでしょうか?」


『だろうね。』



タナトスは僕たちが邪魔だと言った。
もっと言えば嵐燕が邪魔なんだろう。

この学園が狙われたのは多分、嵐燕に入ることができるだけの実力が育つ場所だから。

嵐燕はいろんなもから人を守るためにあるからね。