『眞佳!』


手当を受けてる眞佳の元へ走る。

何かを会話しているのは分かったけど内容は聞こえなかった。

けど、眞佳が何かに気づいて手出し出来ない状況だったか、相手の実力が上すぎて、抵抗が無駄だとふんだのか。

とりあえず、眞佳は結界で自分の身と生徒を守っただけだった。

なにかある。



『眞佳、何を考えてた!?
一歩間違えたら死んでたんだぞ!?』


「ごめん。
でも結界は張ったから勘弁してよ。」


『そういう問題じゃねぇだろ!』


「あー、怒んないでよ!
好きでこんな怪我した訳じゃねぇし!」



僕の口調もそこそこ崩れてるけど眞佳の口調も崩れてる。

僕は頭に血が上ってるっていうのがあるんだろうけど、眞佳の場合は余裕がないとき。

普段であっても嵐燕であっても変わるのことのない眞佳の口調。
けど、余裕がない時には口調が変わる。

それは本人も自覚してるようで、極力気にしてはいるみたいなんだけどね。