『でも、無理はしないでね?』
「それは眞佳も同じでしょう?
眞佳も体は強くないのよ?」
『分かってるー』
ムッと頬を膨らませて言うとクスクス笑う母様に、微笑まし気にこちらを見てる父様。
「それはそうと、次は準決勝なのよね?
その次は希と当たるんでしょう?」
『うん。
準決勝の相手はSクラスの人。
決勝まで進めたら相手は希ちゃんだから最悪引き分け狙いでいく。』
「あら、眞佳にしては弱気なのね。」
『希ちゃんが僕より強いのは確かだよ。
蓬莱に仕える立場でなければ希ちゃんが嵐燕を率いるべきだったんだもん。
けど、負けず嫌いな性格も僕の今の技術も希ちゃん仕込みだからね。
最悪引き分けであればいいとは思う。
もちろん、勝つ気ではいくけどね?』
その前には準決勝で勝たなきゃいけないんだけど…‥‥
[我が主、ちょっと時間ええどすやろか?]