雪兄に勝ってから順調に勝ち進んでお昼ご飯。

隼人も時雨も希ちゃんに負けちゃったらしくて敗退。
潔く、警備に当たってもらってます。

僕の次の試合は準決勝。
それに勝てば決勝で、恐らくだけど希ちゃんに当たるんだろう。

希ちゃんの魔具は弓矢。
僕の師匠で、魔力の使い方も教えてくれた人。

負けたくないけど勝てるかどうかは微妙なところ。



「「眞佳。」」


『父様、母様!
母様、体は大丈夫なの!?』




ついこの前、倒れたと連絡があった母様…衣乃(その)。

リファイア大会は理事長はもちろん、各々の家族も見に来れるから、かなりの観客がいる。

その中にまさか母様がいたなんて…。



「心配かけてごめんなさいね。
眞佳や眞雪が嵐燕を引き継いでくれたから、随分と楽になったわ。」


『もっと早く引き継げばよかったね…』


「あら、そんなことないわよ。
嵐燕も結構楽しかったもの。」



上品なクリーム色の着物を着てニコニコと笑ってる母様は随分と体調がいいみたい。

僕と雪兄はよく似てるらしいけど、実際は雪兄が父様似で僕は母様似。

母様の髪の色が銀なんだよっ!
父様は金色!