「当たり前でしょ。
勝手にあんなこと決めて怒らないわけがないじゃない。」


『決定権は僕にあるからいいじゃんか。』


「そういう問題じゃない。」


『2人には拒否権はあったし、僕が決定事項を伝えたわけじゃない。
そもそも、準備で忙しかった雪兄に何が出来たのさ。』



淡々と進められる会話。
こんな事を言いたいわけじゃない。

分かってるよ。
僕が悪いの。
勝手に決めたことが悪いって分かってる。



「眞佳は自分の影響力が分かってない。
お前の人柄で嵐燕に入る決意をした奴らだよ?

お前に期待されてるって思ったら引き受けるに決まってんだろうが。」



本気で怒ってる。
口調が違う時は本気で怒ってる時。



「眞佳、分かってるだろう?
今回はたまたまあの2人に合っていた配属だった。

けどそうじゃなかったら取り返しがつかないんだ。」


『‥‥‥‥‥‥うん。』


「眞佳は強いよ。
でも、全部を抱える必要はないし、抱えさせるつもりもない。

だから、今度からはちゃんと相談すること。
いいね?」


『‥‥ごめんなさい』