「隠密部隊はスパイだったり情報収集だったり‥‥とりあえず表には出ない危険な仕事をする部隊。

今回はリファイア大会の警備にも使ってるから、仕事の方がまわらなくてね。

そこで、新人育成も兼ねてハルちゃんと生徒会から桜くんをってことになったんだ。

変な話なんだけど魔物討伐部隊より危険度は高いよ。
だから、断っても僕は何も言わない。」



危険な部隊。

怖いか、怖くないかで聞かれたらたぶん怖い。
けど、それは嵐燕にいれば必ず感じる感情だろう。

それでも僕は、この小さな隊長につくと決めた。
この人が許可したってことは、それなり僕の力は認めてもらえてるってことなんだろう。



『断るなんてしない。
精一杯努めさせてもらうよ。』


「ありがとう。」



そう言うと嵐燕隊長の顔から眞佳くんの表情になる。

ここまで切り替えができるなんてやっぱりスゴイや。