扉のところに立って笑ってる眞佳くん。

ノックしたんだけど‥‥と言う眞佳くんは僕と優しかいない風紀室を見渡す。



「風紀ってこんな感じなんだ。
生徒会よりちょっと広いくらい?」


「生徒会と比べて風紀は人数がいるから狭いとキツいんだ。」


『今は休憩か見回りで出払ってるけどいつもは賑やかだよー』


「なるほど。
まあ、それの方が都合がいいや。
嵐燕の情報なんて漏らせないからね」



嵐燕関係で来たんだ。
まあ、そりゃそうか。



「ハルちゃんにお仕事ですっ」



ニコッと効果音がつきそうなくらい清々しい笑顔を見せた眞佳くん。

ハルちゃん‥‥って僕のことだよね?
なんとまぁ、可愛いあだ名を付けられたもんだ。

でも、眞佳くんが可愛いから許せる。



『仕事?』


「こないだのマンティコアの話は聞いてるよね?」


『新入生歓迎会の時のことだよね?
報告は聞いてるよ。』


「その事でいろいろ調べないといけないことがあってね。
そんで、ハルちゃんの配属先を決めて嵐燕のお仕事してほしいんだー」


『配属先?』