「眞佳くんは嵐燕に行くのかな?」
『うん。
カナちゃん、紫乃を動かしてアレクトについて調べてるでしょー』
「バレてた?
少し気になることがあってね。」
『気になること?』
カナちゃんが僕に内緒でわざわざ調べる、気になることはろくな事がない。
諜報部隊長の名は伊達じゃないくらいに、カナちゃんは頭が切れる。
もう嫌になるくらい。
暗やk‥‥隠密部隊としても申し分無い実力で、紫乃の暗躍趣味強化と調査技術もカナちゃん仕込みだったりする。
「紫乃が歴史やら古文書好きなのは知ってるよね?」
『うん、知ってるよ?』
目についた本と名のつくものに片っ端から手を出してる紫乃。
僕も本を読むけどあそこまで行くと異常だと思う。
「紫乃が読んでた本‥‥伝記の中に一つだけ、〝アレクトに救われた町〟の話が載っててね?」
『アレクトに救われた町…』
「それが、伝記の中でも真実…歴史書に近いものだったんだ。」
『けど、アレクトは絶え間ない復讐の神だったよね?
たまたまってことはないの?』
アレクトによって救われた町があったとしたら、現状の説明がつかなくなる。



