ニコッと効果音が付きそうなくらいの笑顔で桜に問いかける眞佳。




「僕が…嵐燕ですか?」


「もちろん、訓練は見習い扱いでA部隊と受けてもらうけど、人柄も魔力も神力も申し分無いだろうから僕としては大歓迎だよ?

もし見習いで心細いなら、隼人の弟くんを連れてきても構わないしね?」



俺の弟!?



「そんなこと‥‥急に言われても」


「さっきも言ったけど、時雨も‥‥他の候補の人達も今の嵐燕S部隊にとったら喉から手が出るほど欲しい人材なんだ。

それを手に入れるためなら悪いけど僕は手段を選ばない。

ぶっちゃけた話‥‥桜くんも、隼人の弟くんも瑠羽音くんも嵐燕の候補生だよ。」


「‥‥俺、入りたい。」


『「涙?」』



いつの間にそこにいたのだろう、涙が割って入ってくる。

後ろには風紀の二人。



「俺も入りたい‥‥です。」


「僕も。」


「どうして時間あるのに皆すぐに答え出すのかなぁ。
ま、僕は別にいいんだけど」