「さて。
こんな夜に押しかけてごめんね。」



時計に目をやると日付が変わって少したった時間。
これ以上やるのは効率が悪いと思い、テキストを片付け、大丈夫だと時雨に返す。

時雨が出ていったのを確認して軽くシャワーを浴び寝室に行く。

何気なくみた窓の外。
眞雪先輩のような人影と、黒のフードをかぶった先輩より少し小さい人影が見えた。

しかし、この寮は夜11時~は寮外に出ることは禁止されている。

寮監も優しくはないため出ている生徒がいるなんてないだろう。

そう思い、ベッドに潜り込んだ。