「隼人、俺あの勧誘受けようと思う。」


『時雨?』



勧誘宣言から、沈黙が続いてた生徒会。

時雨の発した言葉に俺は時雨を見る。



「眞佳がどれだけの実力かとかまだちゃんとは分からないけど、式神の使い方は本物だよ。

それに、あの真っ直ぐな目を信じたい。」



だから受けようと思う。と俺を真っ直ぐにみて言う時雨。

俺らの近くにいた桜は驚いた様子も咎める様子もなく、ただ黙って話を聞いていた。



『桜はいいのか?
兄貴が命かけようとしてるんだぞ?』


「…口出しをしてやめるような覚悟なら嵐燕では生き残れないかと思います。

それに、生半可な覚悟なら鳳先輩に言わないと思いますが。」



桜から返ってきた答えは一見、心配なんて一切無くて、かといって信頼してるから…といった感じでもない。




「僕たちは鳳先輩が思っているほど兄弟という関係を築いていませんので、特に止める理由もありません。」