「大切なのは家族や嵐燕をはじめとする、僕と関わってくれる人。

嫌いなのは僕の大切なものを傷つけるもの。

僕の夢はみんなが笑顔で幸せに暮らすこと。

そのためなら僕は命をかけてお仕事をします。
もしも、僕を認めてくれるなら先輩2人に力を貸して欲しいです。」









お手本みたいなお辞儀をされ、眞雪は俺らのとなりでケラケラ笑ってる。

いつの間にか近くにいた雪乃も眞雪と一緒に笑ってる。



『えっと‥‥』


「‥‥‥‥‥‥」



チラッと横を向くと何やら考え込んでいる悠。



「別にすぐに決めなくていいです。
僕はいつでも待ってますから。」



頭をあげてふわりと笑い、失礼しますと言ってAクラスに手を振って眞雪たちの所に行く眞佳くん。

本来なら俺らは嵐燕隊長であり蓬莱の人である彼を疑ったなら罰せられるはず。

もちろんそんな規則はないけれど、蓬莱を支持する人は多く、罵倒を浴びさせられるのが当たり前だった。

けど、俺たちがそんな目に合わなかったのは間違いなく嵐燕隊長である彼が俺らに頭を下げたから。

もともと罵倒するような馬鹿が少ないっていうのもあるんだろうけど。