俺たちはAクラスで談笑してる嵐燕隊長のもとへ。



『蓬莱眞佳様。』


「少しお話よろしいですか?」



声をかけると談笑をやめてこちらを振り向き談笑の時より声色をワントーン落として顔つきも変わった。



「話?」



Aクラスは“俺らの前に嵐燕隊長がいる”だの“マナくん、すごいねー”だのザワザワしてる。

慕われていると言うのか、子ども扱いされていると言うのか‥‥‥‥

しかし、目の前の人物はそちらにチラッと視線を向けただけで表情は変わらない。



『嵐燕勧誘の件なんですけど‥‥』


「どうして僕たちなんでしょうか?」


「実力、魔力、人柄。
僕と兄で見たことを評価させてもらいましたが‥‥
なにか不都合でもありましたか?」



そう言って首を傾げられたのに首を横にふる俺たち。

迷惑なんてとんでもない。
むしろありがたい。