「ねー、優。
なんで憧れの嵐燕の隊長がAクラスなわけ?」


『知らない。』



嵐燕に入れる。

俺は嵐燕に憧れてたし、いつか入りたいと願っていた。

まさか、嵐燕隊長に指名されてしかもS部隊なんて飛び上がって喜ぶほど嬉しい。

だから、別に嵐燕隊長が、Aクラスから出ようとなんであろうと関係ないと思ってた。



「僕は僕より弱いやつの下につく気はないんだよねー
嵐燕は憧れだけど、あんなふにゃふにゃしたAクラスに従うくらいなら僕はこの話、断る。」


『なら計測でもすれば?』


「そのつもりだから、優を誘いに来たんじゃん?」



ふにゃふにゃしてるのはお前もだ。

と言いたいが、今回はまあ変なことをしないように見張ってる方が正しいな。

ランクはどうであれ、蓬莱の人に変に反乱おこしたって仕方ないし、その上嵐燕隊長を任されるってことはそれなりの力はあるってことだし。



「ほらほら、優!
行くよー!」