『あー!疲れたっ!』


後夜祭真っ只中にも関わらず大ホールの隣の個室のソファに寝転んで大きく伸びる僕。



「お疲れ様」



クスクスと笑いながら僕に飲み物を渡してくる雪兄。



『ありがとう』



それを起き上がって受け取って一気飲みする。

甘めに作られたミルクティー。
雪兄がわざわざいれてくれたんだろうな。



「生徒会と風紀の表情見た?」



僕の隣に腰掛けた雪兄が聞いてきた。

とてもおもしろそうに。
生徒会と風紀の人達、雪兄のおもちゃにされてるよ。

可哀想に‥‥‥‥。



『見たよ。
驚いてたねー
けど、ユノちゃんはそうでもなかったよ。』


「まあ、雪乃は元々嵐燕に入ること決まってたしね。
幼なじみだし、なんとなく察してたんじゃない?」


『ユノちゃんは鋭いからねぇ』



そう言いながらケラケラと笑う。