「これより後夜祭開催です!
みなさん、楽しんでくださいね?」



そのアナウンスとともにみんなが騒ぎ出す。

皆は指定の正装の服を身に付けているけど、ほとんどが気崩している。

ま、別に好きにしていいんだけどね。



「眞佳。」


『瑠羽音くん、どーしたの?』


「今日、お披露目なんでしょ?」


『あー、らしいね。』


「大丈夫なの?」


『なにがー?』


『‥‥大丈夫ならいいよ。』



瑠羽音くんも雪兄も心配症だなぁ。
別に気にしなくていいのに。

みんな、僕を甘やかすの好きだよね。



「眞佳。」


『あ、父様。』


「叔父様、お久しぶりです。」


「瑠羽音、大きくなったね。
眞佳は今回、随分無理したな。」


『ごめん、次からは気をつけるから。』


「当たり前だ。」