ぽんっとなでられた頭。
ふわりと微笑んだ雪兄に不覚にも照れた。

大切にしてくれてることは分かってたけどまさか、そんな風に思ってくれててこうやって言葉にしてくれるなんて思ってなかったから。



『ぼ‥‥僕も、雪兄がお兄ちゃんでよかったよ』



照れて真っ赤になったであろう顔を腕を顔の前に持ってきて隠し、小さく呟く。



「ふふっ、照れてる。
顔を隠すくせ、なおってないんだね。」


『だって‥‥』


「いいんだよ、変わらなくて。
変わらないといけないこともあるだろうけど、変わらなくていいこともあるんだから。」



眞佳は眞佳らしくね?とにこやかに言う雪兄はあったかくて優しい笑顔。



『お披露目したら、蓬莱先輩なんて呼ばなくていいんだよね?』


「うん。」


『敬語もいらないよね?』


「当たり前。」


『僕は雪兄や父様や母様。
大切な人がいる限り、何も変わらないよ。』




何げに僕はブラコンなのです。