あぁ、もうダメだダメだ。
解き始めたはいいけど、さっきよりも集中できなくなってる。
「ぬぁぁ……ポジティブ大事…!」
とりあえずわけのわからない言葉で気を紛らわせていると。
「まだ終わってないの?」
「……どへ!?」
いきなり声をかけられて、隣に視線を向けると、さっきまで眠っていたはずの尊くんが起きていた。
てか、わたしのどへ!?って反応なんですか。
そんなわたしを不思議そうな顔をしてみていたと思ったら
あたふたしているわたしの元に近づいてきた。
ち、近い……っ。
さっきよりも距離が近くて、お互いの肩が触れるくらい。

