「眠くて死にそう。ってか寝るから終わったら起こして」
少しは手伝ってくれてもいいのに。
なんて密かな願いは届かず、尊くんは寝てしまった。
あー!!もう!なんで英語ってこんな難しいかな!?
調べれば調べるほど迷路にはまっていく。
ひとりで辞書とにらめっこ。
わからないなりに
どうにか回答を埋めようとするけど、埋まらん埋まらん。
もういったん休憩だ。
そうだ、いったん頭を休ませよう。
たいして頭を使ってないのに、なぜかもうお疲れモード。
カバンの中からチョコレートを出して糖分補給。
隣を見るとほんとに寝てしまった尊くんの寝顔が見える。
「寝顔までかっこいいなんて」
スッと手を伸ばして、尊くんのサラサラの髪に触れる。
こんな綺麗な寝顔できるの尊くんくらいだよ。

