甘すぎてずるいキミの溺愛。




「……起こしてほしい?」

「へ?」


あ、あれ。なんだか危ない予感がするのは気のせいかな?

危険と判断して、とっさに尊くんから距離をとった。

「じょーだんなのに」


「い、今なんとなく本能が危ないって察知したのですよ」


「……まあ、千湖のこと襲うほど飢えてないけど」

「そ、そうですかー!」


こうして、なんやかんやで尊くんはわたしが終わるまで一緒にいてくれることになった。


***


「……ねぇ、いつ終わんの?」


「ま、まって!いま頑張って辞書引いて……あぁ!!間違えた!!」


あれから数時間。
問題に挑んでるわたしはことごとく撃沈しては辞書を開いての繰り返し。


だけど一向に終わる気配がない。