「つか、お前エプロンどうしたんだよ?」
「……そんなん持ってない。てか今からサボる」
「は?おい、ちょっ!」
なんだ、やっぱりサボるんだ。
じゃあどうして最初からサボらなかったんだろう、なんてどうでもいいことを考えていた。
で、結局尊くんがいなくなったのでグループが3人になってしまった。
今回の調理実習で作るのはなんとも平凡なカップケーキ。
ここでもわたしは甘いもの=尊くんと考えてしまって、
甘く作ってあとで持って行ってあげようなんて。
もはや尊くん中心で動いてる自分の頭の中。
脳みその割合のほとんどが尊くんで
出来上がってるような気しかしない。

