家に帰る前に、買っていきたいものがあったので、千湖に家の鍵を渡して先に行っててもらった。

この時買い物なんか後回しにして帰ればよかったんだと、のちに後悔するともしらず。


買い物を済ませて家に帰った。

家に入ってリビングに向かうと、そこに千湖の姿はなかった。

まさか、まだ来てないはずはない。

そう思い、部屋を探してみると。


「……いた」

見つけて、ため息をつきそうになった。
いや、もうほんとに呆れる。


スヤスヤと、僕のベッドで身体を丸めて眠る姿を見て、頭を抱えた。

……ったく、なんでこんな無防備な姿見せるかな。

てか、ふつーに考えて危ないとかわかんないわけ?

まあ、この子にそんなことを求めることが無理か。