もう、自分がいまどんな姿になっているのか全然わからない。
このまま、尊くんが止まってくれないかもしれない。
「……あー、やばい。止まんなくなってきた」
見下ろす瞳はどこまでも危険。
「はだけた格好ってそそられる」
ギュッと目をつぶった時だった。
━━ガラガラッ!!
「おーい、尊!お前そろそろ服着替えねーと……え?」
「は……」
「ふぇ…?」
急に扉が開いたと思ったら、そこにいたのは、目の前のわたしたちを見て目を丸くしている戸松くん。
「えーと、なんか俺お邪魔だった?」
そ、そんな気まずそうな顔してこっちを見ないでほしい。
ってか、わたし今とんでもない格好してるよね!?
すぐに、手で隠した。
「……ありえない、ほんといいとこで邪魔された。てか、今すぐここから出てって。千湖のほう見たら抹消する」

