そして、すぐにソファーに座らせられた。
「んで、なんでそんなの着てるわけ?」
わたしがこの格好をしていることに対して相当怒っているのか、眉間にしわを寄せてこちらを睨んでいる。
「だ、だから…空園先生に着させられたんだもん」
「なんで騙されるわけ?」
「だって、わたしがこれ着たら尊くんを裏方に回してくれるって先生言ったんだもん…!」
わたしだって、ただ騙されたわけじゃないもん!
「……なんでそんなことで着るわけ?」
「だって、尊くんかっこいいから……。ほんとは執事服着てるところ見たいけど、でも……っわたし以外の子が見るのは嫌なんだもん」
あぁ、言っちゃった。
前もそうだけど、なんでわたしって心が狭いんだろう。
尊くんのことになると、どうしてもそうなってしまう。

