最後にボソッと。

「千湖からのプレゼントなら嬉しいし」

と、言ってくれてホッとした。

あとは、プレゼントを気に入ってもらえるかどうか。

リボンを解いて、ピアスが入った箱をカパッと開けた。


ど、どうか気に入ってもらえますように…!と願いを込めた。

ギュッと目を閉じたまま、尊くんからの反応を待つ。


「へー、ピアス?」

閉じていた目を開けて、尊くんの方を見ると。

今まで、見たことがないくらい

素敵な笑顔をこちらに向けてくれた。


「さっそくつける」

「き、気に入ってくれた?」

「もちろん」

すぐに箱から取り出して

慣れた手つきでつけてくれた。


耳元に輝く、サファイアの青色がとても綺麗。

とってもとっても、似合ってる。