とても、近い距離。
目の前の整った顔に、心臓がドキドキうるさい、鳴り止まない。
「……大切にしてる子ほど、手出せないもんなんだよ」
頬に手が添えられて。
「千湖のこと大切にしたいから、傷つけたくないから。だから、そーゆーこと簡単に言っちゃダメ」
優しく触れるだけのキスをされた。
「……もうこれ以上は無理」
そのまま、尊くんの身体倒れて、頭だけがわたしの太ももの上にきた。
「へっ!?」
すぐさま、下にある尊くんの顔を慌てて見ると。
「こんなんで動揺するとかさ。これから先もっとすごいことするのに」
「っ!?」
慌てるわたしをからかうように、笑っていた。
「しばらくこのまま寝ようかな」
「だ、ダメだよ!」
こんな態勢、耐えられない…!

