甘すぎてずるいキミの溺愛。




ココアが入ったコップをテーブルに置くと。

「身体だるい?」

まだ心配してくれている尊くんが、わたしの肩を抱き寄せて、そう言った。

そんな優しさに胸がジーンとする。

なんかわたしバカだな…
変なところでヤキモチ妬いて…。

尊くんはこうやって、わたしのことを大切にしてくれているのに。


「ち、違うの…っ」

「なにが?」

すごく恥ずかしいけど、言わなきゃ伝わらない。

「ただの……」

「?」

「……ヤキモチです」


あぁ、言っちゃったよ…。

女の子と話したくらいでヤキモチなんて焼くとかバカみたいって言われたらどうしよう。

心狭すぎて無理とか言われるかもしれない。

怖くて、尊くんの顔を見ることができない。