「……やっぱり体調悪い?」
自分勝手にいきなりいなくなったわたしに怒るどころか、心配してくれるなんて…。
「買い物終わったし、ウチ来る?」
その問いかけに、ただ首を縦にふることしかできなかった。
***
「どうぞ、入って」
「お邪魔…します…」
2度目の尊くんのお家。
前に風邪をひいたとき以来だ。
「テキトーに座ってていいよ」
とりあえず、リビングに案内されたので近くにあったソファーに腰を下ろした。
すると、すぐに尊くんが温かいココアを出してくれた。
「ん、飲める?」
「あ、ありがとう」
ココアを渡すと、わたしの隣に座った。お互い肩がぶつかるくらい距離が近い。

