すぐに自分の手で顔を覆ってしまった。
「隠しちゃうの？」
「……ったく、どこでそんなの覚えてきたわけ？」
余裕がないのかな？照れてるのかな？
せっかくだから顔見たいなぁ。
チョンチョンっと顔を覆っている手を指で突いてみると。
とっさに、腕を掴まれてしまって。
「……あんま、調子乗るとめちゃくちゃにするよ」
「へ……？」
あ、あれ？
なんかいつもの調子に戻ってる？
「それともめちゃくちゃにしてほしい？」
「っ！」
「……ってか、あんな子どもみたいなキスで僕が満足できると思ってんの？」
あぁ、これで完全に尊くんのペースにはまってしまった。
こうなったら、もう満足するまで離してもらえない。
