甘すぎてずるいキミの溺愛。




「……兄貴何してんの?」

ひぃぃ……なんて恐ろしい顔してるんだろう。

そこには壁に拳をドンッとあてて、
こちらを睨んでいる尊くんの姿があった。


「何してたと思う?」

ただでさえ、怒ってるだろう尊くんをさらに挑発するような態度を取るお兄さん。

空気最悪すぎる。

たぶん、どちらも性格はそれなりにひん曲がってるだろうから

この最悪な空気を元に戻すことは
不可能に近い気がする。


「……千湖こっちおいで」

そんな中でも、わたしの名前を優しく呼ぶ声に、不覚にも胸が高鳴った。


言われるがまま、お兄さんから離れると、そのまま尊くんの腕の中に閉じ込められてしまった。


「へー、独占欲ってやつ?」

「そーだけど、なんか文句ある?」