「可愛いね。そーゆー反応されると、もっといじめたくなっちゃう」
さすが兄弟だ…
性格もよく似てらっしゃる……って、違う違う!!
「ねー、ちゃんと俺のこと見て」
「っ!?」
ち、近い……っ!
気づいたらさらに、顔がドアップで飛び込んできた。
思わず、身体を後ろに下げる。
「ダーメ、逃げたら」
に、似てる……
話し方や、仕草、性格。
何もかもが尊くんと重なる。
違うとわかっていても、好きな人の顔に似ている人が目の前にいて平然としていられるほどの余裕があるわけない。
「ぅ……えっと…」
ど、どう乗り切ればいいの…!
心の中で助けを求めた時だった。
ドンッと壁を叩く鈍い音がした。
その音がしたほうを見てみると。
「なーんだ、いいとこで邪魔されちゃったね」

