そして、顔をしっかり確認して驚いた。

「え……、なんで尊くんがここに?」

そこには、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている尊くんの寝顔があった。


ん?ちょっとまって。
いまいちこの状況が理解できない。

さっき、教室で尊くんとわかれたばかり。それなのになぜここに?

あれ、先に行ってって言われたよね?
だから鍵もらったんだよね?


もう一度、確認のため顔を見てみる。

「……尊くんだ」

尊くんっぽいんだけど、なんとなーくいつもと違う気がするんだけどなぁ。

気のせいかなぁ?

すると、わたしの気配で目を覚ましたのか。


「……ん、あれ」

バチっと目が合った。

そして、さらに驚いた。