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「2人とも、放課後なのにお手伝い頼んじゃってごめんなさいねっ?」


放課後の準備室にて。


空園先生が机でプリントを整理している。

そして、わたしと……

尊くんは、空園先生に言われた場所に座って指示を待っているという状態。


ただでさえ、最近2人でいることなくて、話すことすらなくて、気まずいのに。

今のわたしからしたら、この空間は最悪なものでしかない。

息苦しい。


さっさと終わらせて、この場から去りたい。


「これなんだけどね、提出されてるかどうかチェックしてほしいの」

ドンっと目の前の机に置かれた何冊もあるノート。


これって、わざわざ2人も呼んでやること?


「どうかした?」

「い、いえ…」

何かを企んでいるのか、それとも純粋に手伝いを頼んでいるだけなのか。